草長ベジ太の日記
ワンダフル・ベジタブル
2011年4月2日

4月2日、土曜日。ぼくベジ太と、池田社長、社長の友達で車を貸してくれた下野川くん、宮城県気仙沼市出身の佐々木くん、ototoyという音楽はいしんサイトのえらい人飯田さんの五人で、みんながあつめてくれた野菜をひなんじょにとどけにいきました。





夜中の3時に東京をでました。とちゅうのこうそくどうろはひびが割れたり、なみうっていて、車がとてもゆれたけれど、ベジ太はなきませんでした。

お昼ころ、ベジ太に連絡をくれた「日本の森バイオマスネットワーク」という、ひさいちの人たちを助けている会社の大場さんというおじさんに会いました。ぼくたちが着くと大場さんは、ベジ太をえがおでむかえてくれました。ベジ太たちは、おじさんのえがおを見ておもわず安心しました。おおばさんたちは物資が行き届かない小さなひなんじょを中心にまわっていて、本当に必要なものをちゃんとしらべて届けてくれています。ベジ太も乾電池がたくさんあってもこまるなぁと思いました。



大場さんはベジ太たちに、「せっかくなら直接、ひなんじょに行って野菜を渡してください。」といってくれました。ベジ太もみんなのかおがみたかったので、いくことになりました。

1時間くらいで、ひなんばしょの浄念寺というお寺につきました。ベジ太は最初どんな顔でみんなにあえばいいのかわからなかったけれど、勇気をだしてお寺のなかに入りました。お寺の中にはたくさんの布団がひいてありました。よこになってぐあい悪そうにしている人も、元気なひともいました。ベジ太よりも小さな子も、おじいちゃんもおばあちゃんもいました。ベジ太は最初ひなんじょのみんなと何も話すことができませんでした。でも、勇気をだしてはなすと、えがおではなしてくれました。



ベジ太たちがもっていったみんなが集めてくれた野菜は、20日ぶりに食べる野菜だといっていました。それまでは、カップラーメンや缶詰ばかりたべていたそうです。ベジ太もカップラーメンは食べるけれど、毎日はいやだなって思いました。

みなさんはベジ太がもっていった野菜を見て、何度も「ありがとうございます。」って言ってくれました。だからベジ太は「みんなで食べてくやさい。」っていいました。ベジ太はベジ太よりも小さい子と手をつなぎました。そしたら、その手はとても小さかったけれど、とてもあたたかかったです。ベジ太はこの子が野菜をもりもり食べて大きくなるころはきっと、きれいな街ができているんだなと思い、ちょっとだけ元気になりました。最後にイベントで作ったナムルを渡しました。ナムルを入れていたおなべは新宿モーションのなべだったけれど、なべごとナムルを渡してしまいました。モーションの皆さんごめんなさい。





野菜とナムルをわたしたあと、ベジ太たちは津波のひがいがおおきかった鹿折という地域に行きました。ベジ太は町をみておどろきました。町はがれきだらけでした。大きな船が町の真ん中まで津波で運ばれていました。少しこげくさいにおいがしました。ベジ太はなにも考えることができませんでした。でも、ベジ太はここでみたことをみんなにつたえなくてはいけないと思い、がんばってたくさんのものをみました。








その後、ベジ太たちは佐々木くんのおかあさんの所にいったあと、佐々木君の友達にも会ってきました。そして、かえる時間の夜8時頃少し雪がふってきました。東京とちがってまだまだ東北は寒いんだなと思いました。その後高速道路でベジ太たちは東京に帰ってきました。

東京につくとそこはベジ太がみなれたいつもの町でした。ベジ太はがんばって野菜を届けたけれど、まだまだひさいちでできることはたくさんあると思いました。だからみんなもできたらひさいちにいってほしいなと思います。ベジ太はこれからもひさいちの人たちのためになにができるか考えてみようと思います。そして、あのベジ太より小さい子がベジ太よりおおきくなるころ、ベジ太と一緒に笑って野菜がもりもり食べられるようになるまで一緒にがんばろうとおもいました。



最後に。ひさいちで野菜が足りないと教えてくれた三木朋子さん、ベジ太のお手伝いさんの小林美香子さん、出演者のみなさん、新宿motionのみなさん、車を貸してくれた下野川さん、ライヴに来てくれたお客さん、ベジ太のお知らせをリツイートしてくれた人たち、このイベントにかかわってくれた人たちも、そうでない人もほんとうにありがとうございました。

ベジ太より。 




追記:4月4日12:00頃「日本の森バイオマスネットワーク」の事務局長 唐澤さんから下記のメールが来ましたので、転載しておきます。

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日本の森バイオマスネットワークの唐沢です。

このたびはわざわざ東京からありがとうございました。
被災者にとって何より嬉しいのは、物資そのものよりも
たくさんの方が支えてくれているという事実です。

実際に顔を合わせてお話したことでギブミーベジタブルの
皆さんや野菜を提供してくださったお客様の気持ちはきっと
伝わったものと思います。生活が落ち着いてきたころには
ライブイベントも喜ばれるでしょう。

また池田様たちの活動を見たというかたから支援金の振込みがありました。
暖かい支援の輪がたくさんの人を介しながら広まっていることを実感しています。

今後ともよろしくお願いいたします。
 
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